人気ブログランキング | 話題のタグを見る

MOCOのつぶやき

dogmoco.exblog.jp
ブログトップ

最期の迎え方

鹿児島の友人からの電話。

「安楽死について、どう思う?」
「安楽死を考える私は酷い?」


友人の実家には20歳になるハスキーが居ます。
春頃から寝たきりに近い状態になり、
最近では痴呆の症状も出てました。

そして、ここ数日、
完全に寝たきりになり、
息遣いもかなり荒く、
食事もほとんど取れない状態に。
昨日は「鶏肉のたたき」を2切れ食べてくれたそうですが、
それ以外は口にしないそうです。


かかりつけの獣医さんにも相談しました。
「あまり苦しみが続くようなら、安楽死も考えて・・・」。
それが先生の助言でした。

友人は「安楽死も命を預かる飼い主の義務」と考えてます。
ご両親は「そんな決断は出来ない」と考えてます。

家族でたくさん話し合ったけど、
結論を出すことは出来ず、
そこで、私へ電話してきたのです。



私の意見。

それは・・・・・・・・・・。

自然死を待つ、安楽死をさせる。
どちらも絶対後悔すると思います。

今のまま精一杯お世話して、自然に任せても、
苦しそうな姿(息遣い)を見てると、
「苦しみを長引かせたのでは・・・」と亡くなった後思うでしょう。

少しでも楽にさせてあげたいと、安楽死を選んでも、
「もう少し生きていたかったのでは・・・」と亡くなった後思うでしょう。

だから、こうすべきと言う正解は無いのです。

ただ、安楽死は決して責められるべき行為では無いと言う事は伝えました。
友人の考えと同じで、安楽死を決める・決めないは、
家族としての責任の一つだと思うのです。


昔、12歳のマルチーズ「メリー」のために、
私の母が決断した安楽死。
始まりは乳腺腫瘍でした。
手術して取り除いたはずなのに、再発。
2度目の手術後から3年。
腫瘍ができているのは分かっていましたが、
年齢を考えると手術に踏み切れず、
最期はからだ中に転移し、
痛みでかなり苦しかったようです。
病院で安楽死を勧められ、
悩んだ末にメリーのために決断。
あれから20年近く経った今でも、
「最期、私を見た目が忘れられない」
「もっと生きたいって言ってたんかんぁ・・・」と、
思い出しては涙します。

私はその度に母に言うんです。
「最期、お母さんを見たのは、今までありがとうって言ったんやで、きっと」


最期を迎えるに当たっての、辛い辛い決断。
みんなで話し合ってください。
悩んでください。
それは、家族みんながその子を愛している証拠ですから。

大切な家族との別れと言うのは、
自然に見取っても、
安楽死させても、
どんな形でも悲しく辛いものなのです。



P.S.

 もう治らない病気で、
 酷い苦しみを取り除いてあげられない場合は、
 獣医さんの意見を参考にしてください。


参加してみました♪
  ↓↓↓
にほんブログ村 犬ブログ トイプードルへ
にほんブログ村

最期の迎え方_f0023076_3241886.gifDog Shop MOCO HP はこちら
by dogshopmoco | 2010-07-16 02:39 | その他

店主の気ままな日々・・・


by dogshopmoco